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GNPと幸福度について GNH(Gross National Happiness)

blog-photo-20050629.gifProust Cafe】Proust Cafeの中で『協力隊員同士でよく話題にあがることの一つに「フィリピン人の幸福度」がある。フィリピンという国は、経済的に決して裕福ではないし、GNP/capita(国民一人当たりのGNP)も1050米ドル(2003年)と、決して高い水準ではない。

しかし、協力隊のみんなは常々「フィリピン人って、幸せそうだよね」と思っている。お金やモノがなくても、家族や大切な人と一緒にいれるだけでとても幸せそう。そして、どんな状況でも「楽しむ」技術を知っており、常に笑顔が絶えない。これらは、日本人がフィリピンに住んだ際に、誰でも一度は感じることだろう。』と言っているように、確かに賃金水準が低くても幸せそうに暮らしている国はたくさん有るように思う。タイだって皆幸せそうだった。

これは、僕が勝手に思っていることだが、たとえば、今までずっと山奥で自給自足だが穏やかに幸せに静かに暮らしていた村が、周辺地域の開発に伴って通貨を導入したり電気やガスを導入したとする。そうしたら生活は確かに楽になるだろう。しかしそれで幸せが確実にアップするだろうか?幸せは、明日食う飯があれば、どのような状況であっても何人にも平等なのではないか?

だから、僕は、賃金水準に少しだけ疑問が有る。現行の通貨というようなものを使わずとも暮らしてきた地域に「さあ通貨を入れたぞ、金を稼げ」「一日の平均賃金が1ドル以下だからとてもかわいそうだ」とか、すこしだけ現実とのギャップを感じる。

幸福度で言えば、金をたくさん持っている日本人と、国民一人当たりのGNPが1050米ドルのフィリピン人もおんなじくらいなんだ。


※今回は「GNPと幸福度」を題材にしている、GNPはもうすでにご存知だとは思うがあえて、説明しておく。GNPとは、国民総生産のことで、1年間にその国民が生産した付加価値の総額である。昔はこのGNPを使用することが多かったが、国内の雇用や生産の動きを捉えやすいために、GDPを使われることが多くなった。

グラフは、国民一人当たりのGNP(GNP/capita)と幸福度との関係を示している。グラフはWorld Value Surveyからの引用である。


英語のサイトだが、是非一度ご覧いただきたい。他にも色々なグラフを掲載していた。


トップページ→SURVEY→Some Findings で様々な興味深いグラフが掲載されている。

World Value Survey
http://www.worldvaluessurvey.com/

【引用】World Value Survey

Funding the World Values Survey

The World Values Survey Association is a non-profit organization funded by various scientific foundations.

The members of the World Values Survey Association (WVSA) carry out representative national surveys of the values and beliefs of people in their own countries. The data collected is shared immediately among the members of the network, and two years after completion of fieldwork, the data is published for public use.

Each national team is responsible for their own expenses and most surveys are financed by local scientific foundations. However, central funding has been obtained in cases where local funding is not possible.

The WVS Executive Committee provides leadership and strategic planning for the WVSA. It is responsible for the recruitment of new members, the organization of meetings and workshops, the promotion of publications and dissemination of results. The WVS Executive Committee also raises funds for central functions and assist member groups in their fund-raising.

Presently, the activities of the WVS Secretariat and WVS Executive Committee are funded by the Bank of Sweden Tercentennary Foundation.

【資料】 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

国民総生産(こくみんそうせいさん、GNP:Gross National Product)とは、ある一定期間にある国で新しく生産された財(商品)やサービスの付加価値の総計である。

国民経済全体として、経済活動が活発であるかそうでないかを判断する基準として、その大きさは有益な指針と考えられてきた。1980年代頃から、外国に住む国民の生産量も含んでおり、本来の国の生産量を正確に計ることができないという理由から、国内総生産(GDP)という概念が用いられるようになってきた。

【関連】Kohatchan Liblog

ヒマラヤ山麓のブータン(BHUTAN) は、君主制を布く小国である。”大きいことはいいことだ”とばかり、アメリカ追随で突っ走ってきた日本のGDPとは比較にはならないが、かつての日本のように農業が主な産業であり、陸の孤島でもある。また、着物風民族衣装の着用や、1950年代まで鎖国状態だったということを考えても興味深い。 さて、世界初となる全面禁煙国家の誕生。国内では販売されないが、外国で買った煙草の持ち帰りは100%の関税がかけられるものの、自宅では吸えるという逃げ道は用意されているので、富裕な人たち(ブータンにおける金持ちをイメージできないが)は自由に喫煙出来る。しかしながら、煙草もしくは煙草の煙が国から消えるということは画期的だ。 日本では成人男子の喫煙者は減る一方であるが、女子の喫煙者は増えている。JT(日本たばこ産業)にはなったものの、国の財源を担う性格上、残念ながらブータンのようにはならないだろう。

【関連】ブータン~ワールド通信 

 GNPよりGNH~国民総生産より国民総幸福

開発援助に携わる我々の間では、ブータンに関するちょっと有名な話があります。それは、「ブータンは国家の目標として『GNH(Gross National Happiness~国民総幸福)』を追求する」と内外に宣言していることです。「GNP(Gross National Product~国民総生産)」ではなくて、「GNH」です。要するに、国家の役割は経済一辺倒の発展を達成することではなくて、国民の幸福を最大限に導くことだという素晴らしいコンセプトです。

 このブータンの国家コンセプトは、僕なんかが聞くと非常に共感できて、正に国家の理想の姿のように思えますが、多くのエコノミストにとっては、とてもユニークでどうも訳のわからないものなんだそうです。そういったエコノミストの中には、「そもそも幸福の定義は何なのか」とか、「GNHが国家目標なら、その達成を測る指標はあるのか」といった質問をする人がやたらに多いです。特に、西洋的価値観に基づいた教育を受けてきた人は、こういうことを言うような気がします。今回ブータンに来てからも、僕のチーム内で似たような議論になりました。僕の個人的な意見を言わせていただければ、幸福の定義なんて一人一人違うんですよ。僕が幸せと感じることも、他人は幸せとは感じないかもしれないでしょ。あえて定義を探せば、「幸せとは、欲求と現状のギャップが小さいこと」を言うんでしょうね。欲が無く現状に満足していれば、貧しくとも幸せを感じることはできるでしょうし、逆に、いくらお金持ちで物質的に恵まれていても、欲が深ければ幸福感は少ないかもしれません。従って幸福感は精神的なものに大きく左右されるので、そんなものを測る指標なんてあるわけないのです。

 だからブータンを見習って、GNPなんていう指標で国家の発展度を測るのは、もうやめにしませんか。そもそも、経済的豊かさと幸福感の間に相関関係はあるのでしょうか。GNPが高い日本の国民は、GNPが低いブータンの国民より幸せなのでしょうか。GNPよりGNH。ヒマラヤの小国ブータンが、世界に大きな問いかけをしています。

【関連】CROSSROADS

GNH って? 「国民総幸福量」というものです。

いまのブータンの国王が、GNP(国民総生産)を
もじって導入したとかで、ブータンの国家目標と
なっているのだそうです。

経済的に豊かなだけではだめで、みんなが幸せで
なければならない。そのために、環境や伝統文化も
しっかり守っていこう、という考えで、国造りが進め
られているらしいんですね。

ブータンの国造りには前から少し関心があったんですが、
ますます気になってきました。これからが楽しみです。

【関連】 ◆木偶の妄言◆

長寿世界一だけでは意味がない

WHOの統計によると、日本は平均寿命が82歳で世界一長寿の国だった。

192カ国中日本など13カ国で平均寿命が80歳以上であるのに対し、アフリカ26カ国とアフガニスタンは50歳未満。戦争や貧困、伝染病に苦しむ国だ。もちろんこれだけみれば日本は経済にも恵まれ平和で幸せな国なのだ。

ただ、なぜか幸せ感が薄いような気がするのはなぜだろう。

それは僕だけが感じているわけではないようだ。朝日新聞4月3日朝刊「幸せ大国をめざして」によると、国研究機関が実施する「世界価値観調査」では、「自分が幸せと思う人」の比率で29位で、ベトナムやフィリピンより下位だったという。

失業者は300万人、生活保護は100万世帯を超え、毎年3万人が自殺する。現状に対する不満、将来に対する漠たる不安が物質的には幸せなはずの日本人に不幸感を与えている。

これも上記の記事で知ったのだが、中央アジアのブータンでは、「国民総幸福量(GNH)」という独自の国家目標を掲げて国造りに取り組んでいるそうだ。政府の開発計画では「経済的な豊かさ」に加え、「環境保護」「伝統文化の維持発展」などを重視している、という。

この記事にあるGNHを端的に表わした箇所を引用しよう。

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